御召の「着やすさ」を大解剖!
矢代仁は、1720年に京都室町で創業した織・染・繍の呉服メーカーです。
今回は弊社の原点「御召(おめし)」に関する展示を行ないます。
将軍の肌着に起源をもつ御召は、サラッとしている、着崩れしにくい、シワになりにくいとされ、着やすいとご愛顧いただいてきました。
会場では、科学やテクノロジーの観点から御召の「機能性」を体感できます。
着やすさとは何か?について改めて考えながら、創業350年へと歩みを進めます。
《そもそも「御召」とは?》先練り先染めの織物です。タテ糸・ヨコ糸ともに撚りをかけて糊付けし、織り上げた後、湯につけると撚りが戻ってできる美しいシボが特徴です。シボのあるひんやりとした風合いは、紬と友禅のどちらにもない個性をもっています。
《御召の3Dスキャンデータ》弊社では創業350年に向けたプロジェクト「YSN ゆっくり しっかり のこす」を2024年にスタート。最新テクノロジーをもちいて、御召という織物について分析を進めております。今回のブースでは、その結果を活用予定です。
《明治から続く「美さを御召」》矢代仁は、創業1720年の創業以来、最上の御召を創るべく研鑚を続けております。1902年には、生糸から製品にいたるまで一貫した作業を行う工場を建設。同時期から、弊社で製作した御召には「美さを御召」としるした橙色の商標を取り付けております。